生甘堂店主、伊藤正博でございます。 このページの管理人をしております。
最多コメントの記事
- お店紹介 — 1 個のコメント
3月 21
順調に進むかと思われたチーム松葉ですが、問題発生!
緊急事態!
工芸菓子で非常事態宣言が発令されるときは相場が決まっております。
1 衝撃 2 湿気 3 虫
この三点。
1 振動や落下等による物理的な破壊やひび割れの発生
2 湿気によるモドリ現象
長期間展示保存される工芸菓子は乾燥させ極端に水分の少ない状態にしてあげなくてはなりません。
湿度の高い時期は油断大敵
3 害虫、食べもである以上虫が寄ってくることがあります。
湿気により固まっていた材料から蜜が出てきてしまった場合はアリが寄って来る場合もあります。
今回チーム松葉を襲ったのは2番 湿気!
松葉・幹ともにカラカラに乾燥させたものを使用して組み上げておりましたが、製作期間が長いとどうしても梅雨の時期を挟まなければ進めていけません。
そこで十分湿気対策を施していたつもりでしたが、一部が湿気てしましました。
乾燥剤や袋詰により、なんとかやり直しという最悪の状況は脱しましたが、予断は許さない状況。
幸い蜜が流れ出るほどではありませんでしたが要観察
困難を乗り越えろ!
3月 20
未だ未練が断ち切れずにいるようですが、今では剪定に神経を集中し気を紛らわせているようです。
さて本題に…
松の幹への取り付けも順調に進み一本また一本と出来上がっていきます。
取り付けが終わると全体のバランスを見ながら、松束の塊と隙間のバランスを見ながら調整していきます。
アダムも遊んでいるように見えますが、松のバランスとスケール感を見出す為頑張ってくれています。
3月 19
気を取り直して本格的な取付作業に移ります。
写真のようにワニ口クリップで仮止めし、糸で巻き上げ枝に組み上げていきます。
前回お見苦しい場面をお見せしたアダムも、今回は真面目に取付作業のお手伝いをしてくれています。
枝が多ければ多いほど松組の作業が多くなります。
かと言って、このような蛮行に出てはいけません。
どうやら碧志摩メグに振られてヤケになっているようです…
そんなことで落ち込んでどうする!明日があるさ!
3月 18
横道にそれるとなかなか戻ってこれず、すみません。
枝に取り付ける前に最終仕上げとして組松葉を3つ合わせにして、1束のまとまりにします。
1枚が2枚、2枚が4枚とガマの油売りではございませんが、1束の組松葉を作るのに必要な松葉は…
1本 (1段に8本 × 4段) =32本
1束 (1段に8本 × 4段) × 3本 = 96本
この段階になると、制作会で集まったときに皆さんに伸ばしてもらった松葉をもらい、持ち帰って組松葉を組む、という流れができあがっていたのですが、頂いた松葉が恐ろしい速度で減っていきます。
頑張って巻き終わったその傍らで、碧志摩メグにうつつを抜かすアダム…
オイ、仕事しろよ!
せめて「しま子さん」にしとけ!
3月 17
さて、前回は少し回り道をしましたが今回は幹に取り付ける準備にかかりたいと思います。
川嶋リーダーによる幹が完成し、こちらに組み上げた組松葉を取り付けていきます。 !?
ん?誰か居ますね?
紹介が遅れました、我らがチーム松葉のマスコット兼スケール比較用モデル「ADAMS・アダム」さんです。
彼のお陰で、時折このように並べて写真に取る事で松のスケールがより分かりやすくなります。
もともとマジパンで人形を作るときのモデルにと思いAmazonでポチりましたが、届いて手にした瞬間「我チーム松葉に参加してもらおう」とフッと頭をよぎりそれ以降、あらゆる場面で我らを和ませてくれています。
今後も時々「アダムの突撃写真レポート」で現れると思います。
って、松葉の作業はどうなってるの!!
3月 16
松葉が組み上がると続いて幹への取付作業。
と、その前に松をお菓子で作り上げるとお伝えしましたが、そもそもどういったもので作り上げるのか?
基本的に使われている材料は「餡平・雲平」と言われるもの。
餡平は大雑把に言えば固い練切
白餡を少し硬く練り上げ、お米の粉を混ぜ合わせた粘りの強い餡
食べ物でできた粘土様のもので厚みのあるものや、果実などの塊に適します。
松で言えば、幹本体、表面の化粧、松葉に使用。
雲平
水、粉糖、米の粉なを練り合わせたもの
主に花びらのような薄いものを作るときに使用します。
この動画に写る菖蒲と桜はシンボル展示作成にあたり三重県全域の菓子職人を対象とした勉強会で私が制作したものです。
桜の花びら、菖蒲の花びらが雲平で作られています。
枝や菖蒲の茎は餡平製
乾燥後は非常に脆く簡単に割れてしまいます。
薄くすればするほど花びらとしては本物に近づきますが、より脆くもなります。
そのあたりを絶妙なバランスで仕上げてあります。
松の作成では雲平の使用頻度は高くありませんが、餡平と貼り合わせ幹の表皮の再現に使用しております。
てな感じで出来上がったのがこちら
3月 15
中勢地区はチーム松葉として、兎にも角にも松葉づくり。
寝ても覚めても松葉づくり、仕事で手が空いたら松葉づくり、寝る前に松葉づくり…
ただひたすら手分けして松葉を作り出したわけですが、伸ばすだけでは松になりません。
ある程度の松葉が出来上がってくると、チーム松葉内を松葉づくり・幹づくり・組松葉づくりの3チームに別れました。
幹づくりはチーム松葉のリーダー川嶋氏
松葉組み上げ作業はサブリーダーの山川氏と同じくサブリーダーの私
残りのメンバーが引き続き松葉作成
一つの組松葉を作るのに使用する松葉は32本
伸ばすのにあんなに苦労した松葉も組み上げていくとあれよあれよと無くなっていく。
貯金や信用と同じく積み上げていくのには時間が掛かるが使うときは一瞬…
松を伸ばすが早いか、組むのが早いかチーム内の競争が始まる。
これでもまだチーム松葉の作業はほんの入口
間に合うのか?
どうする?どうなる?
3月 14
巨大なシンボル展示に携わることとなりましたが、サイズが大きいだけに参加者も多い
総勢100名以上での作業をスムーズにするため役割分担を決めました。
北勢地区は桜を作成
中勢i地区は松を作成
南部地区は建物・構造物を作成
洋菓子チームは人形作成
シンボル展示総監督の早川氏が自然造形物
以上5チームに別れ2016年年明けから本格スタート!
私は亀山市のお菓子屋として中勢地区に参加、松並木を全てお菓子で作るという課題。
しかも30本以上!!松葉に換算すると10万本以上!!!
手作業で一本一本延ばす、伸ばす、のばす…
どうする!どうなる?
3月 13
結構な歴史を誇る菓子博、しかも結構なスケールでの開催!?
亀山の小さなお菓子屋さんが何処に携わrのか?
それは…
メイン会場の一案奥に展示されるシンボル展示への参加!
「伊勢参宮 宮川の渡し」を表現する、幅約10m×奥行約5.5mの壮大なスケールの工芸菓子
三重県下総勢100名以上の若手和洋菓子職人が参加した大きなプロジェクト
数字を書いてもわかりにくいので1枚の写真をご覧ください。
お分かりいただけただろうか?
設置イメージのシュミレーションをするだけでも大変な作業!
一般的な会議室などでは到底収まりきらず、体育館をお借りし真夏の体育館で綿密な打ち合わせ。
作業者全員が同じイメージのもと作業する基礎作業となりました。
この作業が2016年9月、この後また一堂に会するのは菓子博会場への設置作業時!ここで決めた事がすべての基礎になるため参加者も真剣そのもの。
さて、どうなることか?乞うご期待
3月 12
さてさて、突然ですが4月21日〜5月14日まで県営サンアリーナで開かれるお菓子博をご存知でしょうか?
どういった内容かといいますと…
以下引用
−−−−−−−−
お菓子の博覧会は、お菓子の祭典としてほぼ4年に1度、全国の各地を回って開催されています。
その地域のお菓子屋さんがつくっている菓子工業組合が主催しているものですが、地方自治体もバックアップする大きなイベントとなっています。
お菓子の博覧会の始まりは古く、明治44年の第1回帝国菓子飴大品評会に遡ります。
戦争による一時中断はありましたが、全国のお菓子屋さんの熱意で復活し、名称を全国菓子大博覧会と変えて、1世紀にわたり、これまで26回の開催を重ねてきました。
会場では、全国よりお菓子が集められ展示・即売され、また菓匠により作られた工芸菓子が披露されます。優秀な作品には皇族による総裁賞、内閣総理大臣賞、農林水産大臣賞などが授与されますが、全国菓子大博覧会での受賞は菓子業界の中でも最高の栄誉とされ、賞をもらうために全国のお菓子屋さんは日々研鑽をし続けています。皆さんは、街のお菓子屋さんの店先によく賞状が飾られているのを見たとはありませんか。
詳しくはこちら
http://www.kashihaku-mie.jp/
−−−−−−−−
と言った感じの催しです。
今回から数回に分けてこのお菓子博について色々なお話を書かせていただきたいと思います。
開催まで後40日
乞うご期待!!